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夫に人肉スープを飲まされた私は、村中の男たちを煮た

短編
あらすじ
 竈の上で、火の絶えない大鍋が煮え立っていた。その白く濁った汁の中から、まだ煮崩れていない女の手が浮かび上がる。大吾は鍋のそばに立ったまま、ゆっくりとこちらを振り返った。薄暗い灯りに照らされた顔は、眼球がぎょろりと突き出し、口の端からよだれを垂らしていた。

「怜奈、起きたのか。まだ肉が煮えきってないんだよ。今食べると、酸っぱいんだ」

 私はその場に崩れ落ち、悲鳴が漏れないよう両手で口を押さえた。鍋の中の切断された手には、見覚えのある銀の指輪がはまっていたからだ。それは隣の佳代さんが、昨日「実家の母の具合が悪いから帰る」と言っていたとき、たしかに指にはめていたものだった。そしてその瞬間、村中の人間に待ち望まれていた腹の中の「御子」が、腹の皮越しに私を強く噛んだ。
Nコード
N3656ML
作者名
熾星
キーワード
残酷な描写あり ダーク 超能力 山村怪談 邪神信仰 怪異 グロテスク カニバリズム 復讐
ジャンル
ホラー〔文芸〕
掲載日
2026年 07月10日 17時00分
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文字数
15,360文字
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