滅亡国家の元国家元首、転生した自国兵器と共に人類を守る
最新エピソード掲載日:2026/02/19
旧大龍帝國一三代元国家元首 龍造暁翠。
数千年前に国家元首の座を退き、放浪の旅を続けてきた彼は、存在した祖国の最期を、その目に焼き付けた。
二二四一年七月四日、大龍帝國は滅亡した。
原因となったのは、敵であった吸血鬼ではない。幾千年と、吸血鬼の脅威から守り続けてきた人類である。
吸血鬼の滅亡により、人類と締結していた契約は終を迎える。
その直後、人類は大龍帝國への攻撃を開始。
幾千年もの時を戦争に費やした大龍帝國に、抵抗する力など残されていなかった。
これは事実を、暁翠はラジオ放送で知った。
最初こそ耳を疑ったが、新聞やテレビ報道により、それが事実だと分かり、彼はやっとそれを理解することができた。
戦争の前例に習い、敗戦国は全てを失う。
もはや、生き残りもいないであろう大龍帝國が、人類に全てを奪われるのは時間の問題であった。
しかし、暁翠は黙って見ているだけではない。
今は亡き側近から聞いた、根も葉もない噂を信じて、再び祖国へと足を運ぶ。
兵器自律機能
旧大龍帝國の兵器に見られる、搭乗員が死亡した際、兵器単体で自律行動ができるように開発されたシステムである。
これには、擬似的な魂が使用されている。
ここで言う魂は記憶の器であり、自我の根源とも言える生物の核となるもの。
大龍帝國に保管されているであろう、その魂を元に、兵器を人として生まれ変わらせる。
これが可能であるならば、今後おそらく、龍族が生きにくくなる社会で、彼女たちはうまく溶け込み、生きていくことができるだろうと。
「彼女たちが幸せに暮らす姿を見たい」
そんな単純な願いが、暁翠の原動力だった。
己の信念のままに、彼はは動く。
遺産を搾取される前の本土から兵器たちの魂を回収し、魂が宿るための肉体を培養槽の中で作り上げる。
時の警告をも無視し、暁翠は日夜、彼女たちの肉体生成に心血を注いだ。
だが、その願いが届くことはない。
暁翠の祖先―――龍族が始めたこの戦争は、後の世に生きる全ての龍族を解放することはなかった。
祖先の背負った業は、人間となるはずだった彼女たちを、再び兵器へと戻した。
【作者のリアル事情により更新停止中】
リアルが落ち着いた頃に投稿を再開しますので、それまでお待ちいただけるとありがたいです
数千年前に国家元首の座を退き、放浪の旅を続けてきた彼は、存在した祖国の最期を、その目に焼き付けた。
二二四一年七月四日、大龍帝國は滅亡した。
原因となったのは、敵であった吸血鬼ではない。幾千年と、吸血鬼の脅威から守り続けてきた人類である。
吸血鬼の滅亡により、人類と締結していた契約は終を迎える。
その直後、人類は大龍帝國への攻撃を開始。
幾千年もの時を戦争に費やした大龍帝國に、抵抗する力など残されていなかった。
これは事実を、暁翠はラジオ放送で知った。
最初こそ耳を疑ったが、新聞やテレビ報道により、それが事実だと分かり、彼はやっとそれを理解することができた。
戦争の前例に習い、敗戦国は全てを失う。
もはや、生き残りもいないであろう大龍帝國が、人類に全てを奪われるのは時間の問題であった。
しかし、暁翠は黙って見ているだけではない。
今は亡き側近から聞いた、根も葉もない噂を信じて、再び祖国へと足を運ぶ。
兵器自律機能
旧大龍帝國の兵器に見られる、搭乗員が死亡した際、兵器単体で自律行動ができるように開発されたシステムである。
これには、擬似的な魂が使用されている。
ここで言う魂は記憶の器であり、自我の根源とも言える生物の核となるもの。
大龍帝國に保管されているであろう、その魂を元に、兵器を人として生まれ変わらせる。
これが可能であるならば、今後おそらく、龍族が生きにくくなる社会で、彼女たちはうまく溶け込み、生きていくことができるだろうと。
「彼女たちが幸せに暮らす姿を見たい」
そんな単純な願いが、暁翠の原動力だった。
己の信念のままに、彼はは動く。
遺産を搾取される前の本土から兵器たちの魂を回収し、魂が宿るための肉体を培養槽の中で作り上げる。
時の警告をも無視し、暁翠は日夜、彼女たちの肉体生成に心血を注いだ。
だが、その願いが届くことはない。
暁翠の祖先―――龍族が始めたこの戦争は、後の世に生きる全ての龍族を解放することはなかった。
祖先の背負った業は、人間となるはずだった彼女たちを、再び兵器へと戻した。
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