守るために婚約者を手放した王太子は、彼女がもう戻らないことを後から知る
最新エピソード掲載日:2026/04/24
王太子である彼と、公爵令嬢である彼女は、誰もが認める婚約者同士。
人前では距離を保ちながらも、二人は確かに想い合っていた。
――あの日、“聖女”が現れるまでは。
国と民に求められる存在である聖女。
彼女を拒めば、王太子としての立場は揺らぐ。
そして何より、大切な婚約者を巻き込んでしまう。
だから彼は選んだ。
彼女を守るために、距離を取ることを。
冷たく振る舞い、関係を曖昧にし、あえて突き放す。
それが最善だと信じていた。
だが彼女は、すべてを理解していた。
だからこそ何も言わず、
ただ静かに――婚約解消を申し出た。
「それが殿下のご判断であれば、従います」
彼女は最後まで優しく微笑んでいた。
そして、すべてが終わった後で彼は気づく。
守られていたのは、自分の方だったのだと。
もう遅い。
彼女は今も穏やかに微笑んでいる。
――その微笑みが、自分に向けられることは、二度とない。
第1話:すでに、両想いだった
2026/04/21 21:00
第2話:ヒロイン、突撃
2026/04/21 21:10
第3話:守るための決断
2026/04/21 21:20
第4話:優しい切り捨て
2026/04/22 21:30
第5話:令嬢の選択
2026/04/23 21:30
第6話:すれ違いの完成
2026/04/24 21:30