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侯爵領の最終兵器と呼ばれる令嬢ですが、私が守りたいのは大好きな王子様だけなのです!

作者:よねさん
最新エピソード掲載日:2026/11/03
 エレノア・アルヴェインが五歳のとき、父である侯爵は、娘が使った魔法を知って頭を抱えた。

 エレノアは、大切な妹リリアを助けただけだった。
 ところが、その魔法は侯爵家の大人たちを驚かせるほどのものだった。

「だって、リリアが困っていたんですもの!」

 そう言って首を傾げるエレノアに、父は何も言い返せなかった。

 そんなエレノアが、ある日、一人の王子様と出会う。

 王国の第三王子、レオンハルト。
 生まれ持った赤い瞳を理由に、周囲から『魔王』と恐れられている王子様だった。

 けれど、エレノアはその瞳を初めて見た瞬間、あまりの美しさに目を奪われた。
 みんなが怖がる赤い瞳が、彼女にはどんな宝石よりも綺麗に見えたのだ。

 もっと近くで見ていたい。
 できることなら、ずっと隣にいたい。

 そんな幼い恋心は、やがて二人の婚約へとつながっていく。

 ただし、エレノアには一つだけ、譲れないことがある。
 自分のことなら、何を言われても構わない。
 けれど、大切な婚約者を馬鹿にすることだけは、絶対に許せない。

 大好きなレオンハルト様を守りたい。
 その願いは、幼い頃に妹を助けたときと変わらなかった。

 ただ一つ違うのは、成長したエレノアの魔法が、父親の想像をはるかに超えるほど強力になっていたこと。

 本人は少し怒っただけのつもりだった。
 けれど、人々は彼女を『侯爵領の最終兵器』と呼ぶようになる。


【現在は幼少期編を連載中です】
現在は、五歳から始まるエレノアの幼少期を描いています。
元の短編のような派手な活躍は、まだ登場しません。

幼少期編では、妹リリアとの姉妹愛や侯爵一家のほのぼのとした日常、レオンハルト殿下との出会いを中心に、エレノアの成長と恋心の芽生えを描いています。

元の短編とは雰囲気も異なりますが、二人の物語の始まりを、ゆっくりと楽しんでいただければ嬉しいです。

※本作は、『婚約者を馬鹿にされたので腹が立ちました――少し怒っただけなのですが、なぜか侯爵領の最終兵器と呼ばれています』
https://ncode.syosetu.com/n7461mv/
を再構成し、エレノアの幼少期から結婚までを描く長編リライト版です。
元作品を読んでいなくてもお楽しみいただけます。
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