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【外章】なんとなく、そばにいる

作者:あまつか
最新エピソード掲載日:2026/10/07
Rain Crownの葉澄日和莉(はすみひより)は、少し天然で、どこか不思議な女の子。

誰かが落ち込んでいれば理由を聞くより先に隣へ座り、緊張している子には少しズレた言葉をかけ、気づけばその場の空気をやわらかくしている。

けれど本人に、その自覚はほとんどない。

「日和莉って優しいよね」
「天使みたい」

そう言われても、

「そうかな?」

と首を傾げるだけ。

そんな日和莉は、ある取材で「自分の武器は何ですか?」と聞かれ、初めて言葉に詰まる。

歌。
ダンス。
トーク。
ステージでの存在感。

周りには、それぞれ分かりやすい強みがある。

では、自分は?

みんなは「優しい」と言ってくれる。

でも、それは自分にとってあまりにも普通のことだった。

「これって、武器なのかな」

答えが見つからないまま、日和莉はいつものように誰かの隣に座る。

そんな彼女を、蒼井真姫は何も言わずに見ていた。

そして少しずつ、日和莉自身が気づいていなかった“自分がそこにいる意味”が、静かに輪郭を持ちはじめる。

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