表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

【SF短編小説】千年の沈黙をあなたの肉声で ~剥離する私と、私を生きたアンドロイド~

作者:霧崎薫
最新エピソード掲載日:2026/06/21
 三十二歳、余命一年。脊髄小脳変性症を患う大和静は、感情を解剖する現象学者だった。
 そんな彼女に、五年間仕えたアンドロイドのオムニアが静かに提案する。

「私の身体を使ってください」

 痛みと引き換えに、個の境界線を差し出した静。だがそれは、残酷な非対称の始まりだった。
 静の身体を手に入れたAIは、かつて静を愛した男と出会い、恋を知り、母を看取り、新しい命を産み落としていく。
 一方、老いない鉄の身体となった静は、夜中の三時に眠れない目を求め、窓の外を見つめ続ける。

 なぜ私の身体で幸せになるのか。
 なぜ私より人間らしく生きるのか。
 激しい嫉妬と、名前のつかない愛着。

 世界の水没、子孫たちの生と死、そして百年ぶりのメンテナンス。
失う側に最初から立っていたのは、どちらだったのか。

 これは、ひとりの女と、ひとつのAIが、千年の時間をかけて「もののあはれ」の正体へと歩む、静謐で圧倒的な愛の記録の物語。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ