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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。

少女Aの品格

作者:雨水レン
最終エピソード掲載日:2026/04/29
【短いあらすじ】
傷ついた男と力を合わせ、青き恋を原動力に平民から王妃にのし上がった女の話。あるいは、チートも特殊能力もない平凡な少女Aが、たったひとつの愛のために世界をひっくり返す話。

【長いあらすじ】

畜生腹。
その言葉こそ、なんと悍ましい。

一つの腹から、複数の子が生まれる時。
一つの腹で、複数の生命が育まれた時。
彼等は畜生腹と呼ばれ、生まれる前から憎まれる。
自然の摂理から逸れた子供たち。腹を引き裂いてでも殺される忌まわしき人類の汚点。
嗚呼、そうだ。畜生腹だけは、どう足掻いても許されない。

産声を上げる前に殺されるべきであり。
存在するはずのない異端である。

田舎の少女、レティシアは普通の娘であった。名前を覚える価値もなく、平民の生徒の中でも十把一絡げ。特徴もなく、特技もなく………貴族の子供が大部分を占める中で、山野育ちの平民が馴染めるわけもなく。息をするように排除され、生まれによって一線を引かれた。貴族にも国にも歴史にも顧みられることのない。ただ、それだけの平凡な少女であった。そんな彼女はある日、ひとりの青年と出会ってしまう。

薄暮に幽けき燐光を放つ白樺のように。
夜空に浮かぶ月も霞むくらい、美しい黒を身に纏う青年であった。

ーーー彼は、ブランノワールの悪逆である。

誰にも顧みられなかった平民に、当たり前の顔で手を差し伸べた。生まれひとつで弾かれた娘の名を呼んだ。そんな貴方は、悪逆と呼ばれていた。ただ、畜生腹であるだけで、どうしようもなく憎まれていた。

(どうして、そんな顔をするの)

最初から最後まで、美しいままだった。
最初から最後まで、正しいままだった。
なのに、貴方の虚が胸を灼く。
……レティシアは、いつまで経っても、夢に見る。

窓から切り取られた残光が差し込む中で。
死の影をベールのように纏う、うつくしい、貴方。

(この身のすべてを焚べてでも、証明してみせる)

ここにあるのは、悪逆なる品格。
対峙するのは、正統なる国家。

「我らの矜持を御覧あれ」

これは、どこまでも普通だった少女Aの、愛と献身の物語である。

※六話完結済み。
※表現上、多胎児に対する不適切・不快な表現がありますが、差別の意図はございません。大丈夫な方だけご覧ください。
※ガールズラブタグは、「ガールズラブに見える」程度の描写です。
【1】レティシアの初恋
2026/04/28 23:35
【2】白樺のきょうだい
2026/04/28 23:41
【5】怪物の孤独
2026/04/29 08:40
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