少女Aの品格
最終エピソード掲載日:2026/06/05
「これは、証明だ」
十年かけて誂えられた死の舞台で、高らかに少女が宣誓する。左右対称の笑みの裏で刃を研いで、柔らかい言葉を吐きながら毒を呑んだ。社交で楽しむのは殺意、命を賭けるのは憎悪。テーブルの上で交わされるのは謀略と狂気。
誰も彼もが激情に身を焦がし、クソデカ感情で殴り合う。最後に勝つのは誰か。最後まで立っているのは誰か。
「さあ、我らの悪逆を御覧あれ」
これは、どこまでも普通だった少女Aの、愛と献身の物語である。
【長いあらすじ】
村娘のレティシアは、普通の少女であった。一発逆転を狙って進学した学園の中で、特徴もなく、特技もなく名前を覚える価値もなく、………貴族の子供が大部分を占める中で、山野育ちの平民が馴染めるわけもなく。そんな彼女はある日、ひとりの青年と出会ってしまう。
薄暮に幽けき燐光を放つ白樺のように。
夜空に浮かぶ月も霞むくらい、美しい黒を身に纏う青年であった。
レティシアと青年は密やかに交流を重ねていく。
その青年は、貴き血筋であり、優しく、穏やかで、人格者であり。
ーーー悪逆なるブランノワール。そう、呼ばれていた。
誰にも顧みられなかった平民に、当たり前の顔で手を差し伸べた。生まれひとつで弾かれた娘の名を呼んだ。
そんな貴方は、悪逆と呼ばれていた。
生きているだけで、ひたすらに憎まれていた、恨まれていた。ブランノワールは、一代にして名を落としたのである。
生まれによる差別。連綿と続く悪習。
生まれながらに孤独な彼ら。
だから。晴れやかに笑って、正義の前に立ちはだかって。右手に真実という名の毒を、左手に愛という名の刃を握りながら、少女Aは、歴史に名を残すこととなる。
「わたしは、わたしの愛を証明する」
これは、傷ついた男と力を合わせ、青き恋を原動力に平民から王妃にのし上がった女の話。
あるいは、チートも特殊能力もない平凡な少女Aが、たったひとつの愛のために世界をひっくり返す話である。
※”イイ”性格をしてるかシンプルに”宜しくない”奴らが体感9割。
※登場人物の殆どが瞳孔カッ開いてガンギマッてます。
※表現上、多胎児に対する不適切・不快な表現がありますが、差別の意図はございません。大丈夫な方だけご覧ください。
※ガールズラブタグは、「ガールズラブに見える」程度の描写です。
【1】村娘の出会い
2026/04/28 23:35
(改)
【2】ポーンの交流
2026/04/28 23:41
(改)
【3】初恋のきみ
2026/04/29 00:09
(改)
【4】白樺の若君
2026/04/29 08:34
(改)
【5】空の宝石箱
2026/04/29 08:40
(改)
【6】夜の乙女
2026/04/29 08:49
(改)
【7】悪逆の舞台
2026/05/09 16:13
【8】きょうだいの証明
2026/05/09 21:36
【9】妃殿下の北極星
2026/05/10 13:21
【10】畜生腹の王子様
2026/05/10 19:04
【11】レティシアの初恋
2026/05/11 21:05
【12】真実の愛
2026/05/12 07:08
(改)
【13】ブランノワールの最愛
2026/05/12 18:14
(改)
【14】アネモネの証明
2026/05/15 20:18
【15】怪物の孤独
2026/05/15 20:19
【16】最後の涙
2026/05/23 15:34
【17】少女Aの品格
2026/06/05 19:31
(改)