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転移村の供物

作者:林涼子
 雪崩で外界が途絶えた山村に、古い“供物盤”が浮かび上がる。夜ごと枕元へ転がる役職札は、占い・霊能・護衛・共有、そして狼――ただし毎晩ランダム転移。昼は議論、朝は匿名投票、夜は札の力。整った言葉は人を安心させ、責任は霧に溶け、札は触れれば灰になる。
 嘘が苦手な主人公・柊は、声を荒げない。代わりに、写し板で事実を写し、青糸で触れた指の痕を残し、連結紐で“前後”を一枚に結ぶ。看護師・紅葉、古文を解く宮司の孫、そして“狼の血”を抱える女――名を呼ぶたび、合唱の魔法は少しずつ解けていく。
 匿名の合意が作る“正しさ”は、しばしば刃だ。吊る快感に抗うのは、名で呼ぶ勇気と、できなかった夜を記録する空札の帳。仮面の観客、灰の術、習慣としての“狼”。剣ではなく鉛筆で、合意を注から書き換える。
 灰になる札と、匿名の村。最後に歌うのは誰の声か――合唱をやめる方法で人狼に挑む、和風デスゲーム×社会心理サスペンス。
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