マイティア０．２５　純粋な勇者の子がブラックな騎士団で精神を病み、女を寝取ったと逆恨みするクズに殺人の冤罪を着せられ殺される。　ゾンビとなって蘇った勇者の子は心を壊し、死神と化す。

コスモスは正義感が強く思いやりのある男。
そんな彼には、父と同じ勇者となって……多くの人たちを守りたい夢がある。
己の夢を抱きながら騎士団に入ったコスモスだったが……。
騎士団の実態は違法薬物や賄賂……未成年との淫行といった犯罪行為が横行し、さらには向上心を高めるという名目で、セクハラやパワハラが法的に許されている完全なる無法地帯。
彼の正しくあろうとする姿勢を騎士団は目障りに思い、コスモスは非情ないじめに合わされる。
そんな彼を見守る女騎士……リンドウ。
コスモスの幼馴染であり……共に勇者を志すライバルでもある。
彼女はコスモスに想いを寄せているが……彼女はかつて、友人との仲をコスモスに誤解されたくない一心で嘘を付いてしまい、嘘がバレて以降……彼とは距離を取ってしまっている。
嘘をついた罪悪感と騎士の１人でしかない立場上……彼の力になれない自分を歯がゆく思うリンドウ。
そんな２人の仲を妬むリンドウの友人……カタクリ。
彼は勇者ツキミのかつての幼馴染であり……元勇者アブーの恋人でもあったナズが獄中で生んだ子。
母の影響で周囲から迫害されて生きてきたカタクリを唯一……人として接してくれたリンドウに恋心を抱き、その想いを彼女に打ち明けるも……彼女の心はコスモスに固く向けられているため、その恋が実ることはなかった。
リンドウを寝取られたと逆恨みしたカタクリは騎士団に入団し、コスモスに執拗ないじめを企てていき、さらには罪もない人間達を毒殺し……その罪をコスモスに着せる。

　無実の罪で死刑判決が下されるも、突如としてゾンビの大群が現れ、国中の人間を喰い殺し始める。
ゾンビから人を守るため、命がけで戦うコスモス……その最中、ゾンビに喰い殺されそうになっていたカタクリに助けを求められる。
自分に冤罪を着せ……罪もない大勢の人間を殺したカタクリを１度は見捨てようとしたが……見捨てきれず、命からがらカタクリを助けるが……カタクリによってゾンビ達を引き寄せる餌にされる。
周囲にいる人間達も、ゾンビに喰い殺されたくない一心で、自分の家族や子供……友人を犠牲にしていく……。
コスモスは人間に絶望し……ゾンビ達に喰い殺されるも、理性ある特殊なゾンビとしてこの世に戻ってきた。
彼は誰も裏切らない死者こそがこの世を統べるにふさわしいという考えに至り、人間達を救済と称して次々と殺しまわっていく。