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こちら、平安、陰陽寮呪物管理課。

作者:花房 燈
最新エピソード掲載日:2026/06/21
 本編『蒼蓮の天秤』より、安倍晴明を主人公としたスピンオフ。

 人々から勝手に評価され、陰陽寮の最上級術師となった安倍晴明。
 しかし、本人が願ったのは名誉でも富でもない。


 「一人で静かに仕事がしたい」、それだけだった。


 その願いの結果、与えられたのは最下級術師『無色』の位と、西の離れにある誰も近寄らない呪物置場。


 そして、気づけば立ち上げられていた新部署――陰陽寮呪物管理課。
 ただし、所属する術師は安倍晴明ただ一人である。


 毎日のように部屋に運び込まれる危険な呪物に埋もれて、
 陰陽寮の営業担当が勝手に持ち帰ってくる怪異事件に翻弄される。
 それでもーー。


「……あぁ、茶が飲みたい」


 そうぼやきながら、安倍晴明は今日も呪いを解析し、解読し、解き続ける。
 これは、本編『蒼蓮の天秤』が始まる前――安倍晴明と陰陽寮で起きた怪異譚の記録である。


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