たくさん笑ったなー続寅次郎物語ー
最終エピソード掲載日:2026/06/05
オイラは、富士山のふもとで生まれた。
最初に会ったとき、
あの人は少し不思議そうな顔でオイラを見ていた。
それでも――連れて帰ってくれた。
それからの毎日は、
にぎやかで、あたたかくて、
ときどきさみしくて、でもやっぱり楽しかった。
いろんな場所を歩いた。
いろんな人に出会った。
名前を呼ばれるたびに、
オイラはちゃんとここにいるんだと思えた。
やがて、体は少しずつ言うことをきかなくなった。
走ることも、思いきり息をすることも、
だんだん難しくなっていった。
それでも、そばにはいつも、あの人がいた。
透明な箱の中で、
静かな時間を過ごしながら、
オイラは考えていた。
この十年は、どんな時間だったんだろうって。
答えは、きっと難しくない。
オイラは、ただ――
一緒に生きていた。
それだけで、十分だった。
最初に会ったとき、
あの人は少し不思議そうな顔でオイラを見ていた。
それでも――連れて帰ってくれた。
それからの毎日は、
にぎやかで、あたたかくて、
ときどきさみしくて、でもやっぱり楽しかった。
いろんな場所を歩いた。
いろんな人に出会った。
名前を呼ばれるたびに、
オイラはちゃんとここにいるんだと思えた。
やがて、体は少しずつ言うことをきかなくなった。
走ることも、思いきり息をすることも、
だんだん難しくなっていった。
それでも、そばにはいつも、あの人がいた。
透明な箱の中で、
静かな時間を過ごしながら、
オイラは考えていた。
この十年は、どんな時間だったんだろうって。
答えは、きっと難しくない。
オイラは、ただ――
一緒に生きていた。
それだけで、十分だった。
第一章 酸素ハウスの静寂
2026/05/05 16:57
第二章 富の寅次郎
2026/05/05 23:32
第三章 最初の夜
2026/05/05 23:33
第四章 オイラの新しい世界
2026/05/05 23:35
第五章 静かな印
2026/05/06 13:47
第六章 海と空とおっちゃん
2026/05/06 20:38
第七章 シャクレの起源
2026/05/08 21:17
(改)
第八章 琵琶湖のほとりで
2026/05/09 09:05
(改)
第九章 大阪の友
2026/05/10 00:16
第十章 記憶 ― はじめての別れ
2026/05/10 12:17
第十一章 止まった景色
2026/05/11 19:33
第十二章 めぐりあい ― 大阪の空から名古屋へ
2026/05/12 21:41
第十三章 名古屋の輪 ― 琥珀とアキナとトシヒコ
2026/05/13 19:01
(改)
第十四章 名古屋
2026/05/14 21:49
第十五章 春の帰還 ― コロナの春に
2026/05/15 18:08
第十六章 誰もいない街 ― 在宅の春
2026/05/16 14:17
第十七章 ■紫陽花と寅次郎 ― 静かなテラスで
2026/05/17 01:44
第十八章 師匠を訪ねて
2026/05/17 13:38
第十九章 寅次郎、失敗しないんで!
2026/05/18 22:55
(改)
第二十章 日本色 ― 最後の夏
2026/05/20 18:16
第二十一章 ひまわり
2026/05/23 09:32
回想 鳥飼 ― 白い先頭車の記憶
2026/05/24 00:15
回想 金八ロード ― 風の教師
2026/05/25 21:31
回想 帝釈天 ― 名の祈り
2026/05/26 19:21
回想 岡本桟橋 ― 海と時間
2026/05/28 18:27
第二十二章 見えない不安と胸騒ぎ
2026/05/28 18:32
第二十三章 異変
2026/05/28 20:53
第二十四章 陰と影
2026/05/28 20:59
第二十五章 記憶 ― あの日の記憶
2026/05/29 19:30
(改)
第二十六章 宣告 ― 出口のない海
2026/05/31 00:29
第二十七章 因果応報 ― 因果を探すが天命か
2026/05/31 01:22
第二十八章 下半身麻痺との闘い
2026/06/03 23:10
第二十九章 支えるということ
2026/06/03 23:19
第三十章 崩れるもの
2026/06/04 20:33
第三十一章 処置室
2026/06/04 20:35
第三十二章 穏やかな年越し
2026/06/04 20:37
第三十三条章 復活と後退
2026/06/05 21:22
第三十四章 酸素ハウスの静寂
2026/06/05 21:29
最終章 たくさん笑ったな。多くの笑いと感動をありがとう
2026/06/05 21:37