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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

妹の代わりに人質花嫁になると告げたら、友人が敵国を滅ぼすと言い始めました

作者:露原そら
「実は私、もうすぐ結婚するのよ」
「――――は?」

雑然とした下町の飲み屋で、友人は驚いたように目を見開いた。
帝国の第一皇女エレナーレ。華のない、強そうな鉄の皇女である私に舞い降りたのは、絶世の美女の妹の代わりに、敵国へ嫁ぐという縁談だった。

諦めたようにその事を告げた私に、友人は呆然としながら呟いた。

「――――滅ぼそう」
「は?」
「その国、滅ぼしてくる」
「え……待って待って、何言ってるのよ」

敵国に占領された領地では、民と兄の第一皇子が捕らえられている。私が嫁がなければ、皆の命はない。

残り三週間。敵国に嫁ぐまでに残された期間はそれだけだった。

迎えに来た敵国の王太子。妹の悪政に、差し向けられた刺客。不穏な空気が徐々に濃くなる中、敵国の花嫁となる期限が迫る。

――ちゃんと待っててね。必ず迎えに行く。

私達は友人同士だ。これは、友情の域を超えている。だから、諦めないと。絵に書いたように美しいあなたには、たくさんの縁談があるはずだもの。――そう、思っていた。

これは、お転婆な皇女エレナーレが、友人と一緒に謎と陰謀を蹴っ飛ばしながら、友達の壁を越えて愛を育てるまでのお話。

「っふ、顔赤すぎだろ」
「しょ、しょうがないでしょう!?」

エレナは友人の域を超えられるのか!?(※友人は暴走気味に越えてきます)

全34話、完結まで執筆済み!
毎日ハイペースで投稿します。
ぜひ最後までお楽しみ下さい。

☆2023.12.11 日間総合ランキング260位になりました!
応援してくださった皆様ありがとうございました!!
1-2 滅ぼそう
2023/12/07 10:41
1-3 出会いの酒場
2023/12/07 12:07
1-4 悪友
2023/12/07 12:20
1-5 薔薇と棘
2023/12/07 21:41
1-6 孤児院
2023/12/07 22:20
1-7 敵国の王太子
2023/12/07 23:15
1-8 誰のもの
2023/12/08 06:17
1-9 怖れ
2023/12/08 07:17
1-12 戦慄の夜会
2023/12/08 20:19
1-13 対峙
2023/12/08 20:42
1-15 政務の行方
2023/12/08 21:19
1-16 引き金
2023/12/08 21:42
1-17 下町遊び
2023/12/08 22:40
1-18 緑の丘
2023/12/08 23:41
1-21 荒しと誘い
2023/12/09 08:41
1-22 陽だまりの庭
2023/12/09 09:18
1-23 月夜のうさぎ
2023/12/09 09:42
1-25 夜風
2023/12/09 14:40
1-26 火の粉
2023/12/09 15:19
1-27 夜明け
2023/12/09 16:44
1-28 王と王妃
2023/12/09 17:19
1-29 妹
2023/12/09 17:44
1-30 マリアの秘密
2023/12/09 18:42
1-33 愛情
2023/12/10 08:19
1-34 下町
2023/12/10 08:46
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