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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約5年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

魔法の宝石を手に入れたら聴覚障害になった

作者:はにょ
「なんで、いつもそう自分勝手なんですか!! 一度くらい…… たった一度くらい!! 俺の意見を聞いてくれたっていいはずだ!!」
 シロが感情を抑えきれずにカナタに怒鳴る。
 この手の話をカナタと相互理解に辿り着いたことはほとんどない。
 そう頭の片隅では分かっているが、今日は珍しく折れることができなかった。

「ここはおれの軍団だ!! 文句があるなら今すぐ抜けろ!」
 カナタも負けじと張り合うような声量で返してくる。

「っ!!」
 頭から冷たい水を浴びせられたかのようだった。
『抜けろ』その言葉が意味すること――それは、言わば”お前に価値はない”と言われたのも同義だった。
 その言葉は心に鋭く胸に刺さった。たった一言、ほんのたった一言が、今まで俺を生かしてくれた心臓を一瞬で打ち砕いた。

 その言葉を言われることを常日頃からひそかに恐れていた。
 いつ言われる、今日にでも言われるんじゃないか――と頭の隅のチリのように日々共存していた。

 一瞬の静寂。カナタも頭に血が上ったようで、先の発言を撤回するそぶりはない。
 お互い賢いはずだ。だがそれも冷静であればこそ。
 制御の利かない感情のまま互いを言葉の刃を差しあってしまった。

「……わかりました。今までありがとうございましたっ」
 後ろ髪を引かれる思いで泣きそうになりながらも、シロは言い切りカナタの前から立ち去る。

第一章 降りろ
第一章 降りろ
2019/10/31 19:08
1-2
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1-3
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第二章 魔法の宝石
2-2
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第三章 カナタの闘病生活
3-2
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3-3
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3-10
2019/10/31 19:18
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