薔薇の鎧－あぁ、禁断のドアの前で揺れてる、ワ・タ・ク・シ－

サンクフリード辺境伯爵の長女アリエルは一家で、祖父母へ待望の甥を見せるため別邸へ向かい馬車を走らせていた

道中、野党の手により父と妹、跡継ぎになる希望の甥、サミュエルも妹の胸の中で同時に殺された

「絶対にあなたが返してね、神が守って下さるわ」

そう言ってサミュエルに未来を見通すペンダントを握らせ、妹によって馬車から逃げ仰せたエリアル

ひとり生き残った私はサミュエルに渡したペンダントで家族を殺した相手を知る事となる。

父の領地を残酷な叔父、ザッケローニから守るため、父の妾腹の子と偽り男として生きると決めた

　　――お父様が守ったものは何一つ渡さない―――

アリエルは後継者争いの中に飛び込む、功績を挙げ認められる領主候補となって

これはアリエルの復讐と成長の物語である