【完結】おおいなる庭

魔女、ジュリア・シーリンク・アルカムゥ。
仕事をクビになり、彼氏とも喧嘩別れして完全に終わった彼女は、亡くなった叔母から土地を譲り受けたのを機に、そこでやり直すことを決めた。
ところが、大切な再出発の地となったのは、見渡すかぎりの沼地にぽつんと建つ、オンボロ一軒家だった。
生活向上の第一歩として家の大掃除を計画したジュリアはある日、すこし離れた街での当座の買い出しへと出かけた。
だがその途中、思いもよらぬ再会と、思いもよらぬ出会いをはたす。
かつての仕事で因縁あさからぬ、巨獣ハネモグラ。そして異文化の民、豹紋族の子供、セッチとミック。
その出会いは、彼女が捨てきたはずの過去と否応なしに向き合うことになる、ほんの先触れだった。
予感をなぞるように、かつて属した組織の幹部と同僚までもが、彼女の家に寄宿するようになる。なしくずしに現地調査の任にまきこまれてしまうジュリア。
だがこの調査には、なにか思惑が隠されている疑いが浮上する。


◇魔女が主人公のお話であり、冒険劇でもありますが、ダンジョン探検などはいたしません。空も翔べません。そして多分、ほんわかでもありません。

一部分の文量は、やや多いかもしれません。

隔週で火曜日の更新をみこんでいます。