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ぼくはかみさま

作者:人鳥迂回
最新エピソード掲載日:2026/07/20
 誰もが振り向くような美少女、『白菊蓮華(しらぎくれんげ)』から『かみさま』と呼ばれるようになってしまった僕『新道奏(しんどうかなで)』。

 悪いのは全面的に僕だけど、一人で泣いていた白菊に「僕が神様だよ」と冗談を言ったら真に受けてしまったのだ。

 そこからの日常は、実家が金持ちな白菊を何とか諌めたり、僕のことを嘲笑う生徒にキレているのを宥めたりと大変なことになっていった。

 いつも通り僕を『かみさま』と崇める白菊をあしらいながら図書室で勉強をしていると、劈くようなを悲鳴が包み込んだ。叫び声を聞いた僕は、すぐに図書室から飛び出して現場に向かう。

 そこにいたのは天文部の部室で倒れている一人の女子生徒・金光雨水(かねみつうすい)さんと、それを見て腰を抜かしている冥加月子(みょうがつきこ)だった。救急車で運ばれていく金光さんを見送りながら僕は平穏に戻ろうとする。

前日の夜に校舎から出ていった金光さんは、監視カメラに映ることなく天文部の部室に倒れていた。急に表れた金光さんの謎は、白菊に興味を持たせてしまった。

「かみさまは関わらないんですか? かみさまなら何でも分かっているはずです」

「分かるわけがないよ。僕は人間だからね。そりゃ分かったら人気ものになるし探偵にもなれる。なれるものならやってみたいものだけどね」

「……へえ」

 僕を崇める白菊に言ってはいけない言葉だった。
 白菊は目的のために、僕を一目置かれる存在へ仕上げようと動き始めたのだった。

――――――――――
簡単な登場人物紹介

進藤奏(17)
主人公。お馬鹿なので一人ぼっちだと言う白菊に「ぼくが神様だよ」なんて安易な嘘をついて依存をされてしまった可哀想な人。でも自業自得なので救えない。
自宅近くという理由で進学校に通ったが、勉強についていけず落ちぶれてしまっている。

白菊蓮華(17)
ヒロイン。頭脳明晰成績優秀なのにお馬鹿。かわいいタイプのお馬鹿。奏のついた嘘を分かっていながらも、自分の心を救ってくれた奏をかみさまだと思って崇拝してる。
ちょっとこわい。

三馬鹿(17)
松浦吟、烏森小春、東雲律の三人。奏とグループを組んでいる。松浦はスポーツ推薦の馬鹿。烏森は平均点くらい。東雲は成績がいいが、教室の隅で固まっているから変な人達だと思われている。
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