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新宿二丁目は小さな寺

作者:はまゆう
最新エピソード掲載日:2026/04/17
新宿二丁目。
東京でも有数のゲイバー街の、その片隅に、小さな店がある。

ママの名前は、紫苑。
男に生まれ、女としても生きる人——いわゆる“おかま”と呼ばれる存在だ。

禅寺に生まれ、オリンピックを目指した体操選手。
その後バレエ団、芸能ユニットを経て、すべてを手放した彼女は、いま夜の街でカウンターに立っている。

ここに来るのは、どこかで軸を失った人たち。
仕事、人間関係、名前、恋、承認——
何かにしがみつき、少しだけ歪んだまま生きている人たち。

紫苑は説教をしない。
ただ、静かに刺す。

「綺麗に壊れなさい」
「名前なんて衣装よ」
「拍手は麻薬、沈黙は救い」

禅の言葉と、身体の記憶と、夜の空気。
そのすべてで、彼女は人をほどいていく。

ここは極楽じゃない。
でも地獄でもない。

——ただの“途中”だ。
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