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向陽草は黄金の花を咲かせ、七年後、国を枯らした~箱の底の古文書は、続きを読まないと危険です~

最新エピソード掲載日:2026/10/26
婚約を破棄された公爵家の私は、市場で古い木箱を買った。箱の二重底から出てきたのは、見たことのない種と、古代語で書かれた書きつけ。

図書館で辞書を引きながら訳し進めるうちに、それが燃料になる油の採れる植物、向陽草の栽培記録だとわかる。熱心に解読する私を認めてくれたのは、隣国から来たエリオットだった。

けれど、訳文を読んだ侍女の報告で、母が古文書を持ち出した。翌朝の新聞には、妹ルーシーの手柄として大きく載っていた。

「家の中の手柄を、誰のものだと争ってどうする」

父にそう言われた私は、家名を返して隣国へ旅立つ。訳文を最後まで書かなかったことは、誰にも話さなかった。

七年後。黄金の花で国は潤ったが……
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