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感情ハッカーの僕が世界を変える理由

作者:雨音トキ
2075年。全国民がマインド・シンクチップを装着し、感情を管理される社会。17歳の柏木ユウトは、病気の母を支えながら貧しい生活を送る平凡な高校生——のはずだった。
しかし彼には、誰にも言えない秘密があった。他人の感情が「色」として見える異能力。怒りは燃える赤、悲しみは降り注ぐ青、愛情は温かいピンク——そして、その感情を操作することまでできてしまうのだ。
ある日、クラスの優等生・桜井美月がいじめられているのを目撃したユウトは、無意識に能力を発動。いじめっ子たちの攻撃性を一瞬で鎮めてしまう。美月は彼に興味を抱き、二人は急速に距離を縮めていく。
だが美月の正体は、政府のマインド・シンク監視局のエージェントだった。彼女の任務は、システムに従わない異常者を発見し、排除すること。それでも美月は、ユウトと過ごすうちに本当の恋に落ちていく。任務か、愛か——彼女は選択を迫られる。
やがて政府は「プロジェクト・ハーモニー」を発動。全国民の人格を統一し、完全に管理された社会を実現しようとする。ユウトの母親が人質に取られ、彼は絶体絶命の危機に陥る。
しかし、祖父の遺した地下研究所でユウトは真実を知る。彼の能力は偶然ではなく、マインド・シンク開発者だった祖父の血族に眠っていた遺伝的特性。システムの暴走を食い止めるため、進化が用意した対抗手段だったのだ。
「僕たちは不完全でいい。それが美しいから」
ユウトは仲間たちと共に最後の戦いに挑む。政府との激闘、サイバー空間での死闘、そして全国数千万人の感情を一度に「解放」する究極のハッキング。彼の能力は限界を超えながらも戦い続ける。
愛する人を守るため、みんなの自由のため、本当の自分でいる権利のために——感情ハッカーの少年が世界を変える、壮大な青春SFストーリー。
システムに管理された偽りの幸福より、不完全でも本物の感情を選んだ時、新しい世界が始まる。
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