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いじめて、いじめられて。「いじめの時効」について

作者:坂島カナタ
最新エピソード掲載日:2026/04/25
 学校での「いじめ加害」が入試の内申点や公務員試験に考慮されるようになった203X年の日本。
 母は日本人、父はクルド人の高校1年生の海福ブレイド玲奈は幼いころから「黒豚」「外来種」と嗤われ、いじめや差別に遭うも、それらは人間の動物的本能による必要悪で甘受すべきものと割り切り乗り越えてきた。
 中学3年の時、県内で不法滞在のクルド人男性Aが二人の若い女性を誘拐し強姦のうえ殺害した容疑により拘留された。裁判の結果、クルド人男性Aは無罪を勝ち取り帰国するも現地で罪を「自白」した。クルド人男性Aの裁判を支援していた団体の代表を父に持つ同級生の女子がいじめと性加害を苦に校舎の屋上から飛び降り意識不明の重体となった。
 卒業を機にいじめ加害者たちが何ごともなかったかのように過ごす中、この事件は彼女の高校生活に暗い影を落とし続けた。やがて生徒のいじめに加担し性加害すら行った教師が熊に喰われた死体で見つかり、加害者たちが不審死していく中、彼女もまたかつて同級生の悪夢の一部だった「罪」を償わなければならなくなるのだった。
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