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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

真実の男は笑う

作者:品川太朗
最終エピソード掲載日:2026/10/03
SNSのプロフィール欄に書かれた言葉は、たった一行。

――「真実の男」。

三十三歳のトシアキは、世間が口をつぐむ「真実」を自分だけは語っていると信じていた。

ある日、彼はSNSで有志を集め、プライドパレードを「奇祭」と呼んでカウンターパレードを決行する。

互いの主張が拡声器越しにぶつかり合う中、一人のドラァグクイーンと激しく言い争いになり、トシアキは相手を突き飛ばしてしまう。

そこでやめればよかった。

しかし、怯える相手の姿を目にした瞬間、トシアキの中で何かが切れた。

暴行。
逮捕。
裁判。
実刑。

弁護士から謝罪と和解を勧められても、トシアキは拒絶する。

頭を下げれば、自分はもう「真実の男」ではなくなる。

そう信じたからだ。

やがて刑務所で孤立したトシアキは、新聞の片隅である制度の記事を見つける。

そして思いつく。

――奴らの理念を、奴ら自身にぶつけてやればいい。

「俺は女だ」

その一言から、トシアキの反撃が始まる。

法律。
人権。
差別。
少数者。
弱者。

かつて彼自身が嘲笑していた言葉を、一つずつ武器に変えながら。

これは、世界と戦っているつもりの一人の男が、
「勝利」を求め続けた末にたどり着く物語。

彼は最後まで、自分をこう呼び続ける。

――真実の男。
第1章 真実の男
2026/10/03 12:00
第2章 敗北者
2026/10/03 12:00
第4章 王国
2026/10/03 12:00
第5章 弱者
2026/10/03 12:00
第6章 真実の男
2026/10/03 12:00
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