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断罪されるはずの悪役令嬢ですが、騎士団長が離してくれません

最終エピソード掲載日:2026/05/11
断罪される日を、私は待っていた。
前世の記憶が戻ったのは一ヶ月前。
この世界は乙女ゲームの中で、私は婚約破棄される悪役令嬢。
だから抵抗しない。断罪されれば、継母の支配から逃げられる。
計算通り、王太子は舞踏会で婚約破棄を宣言した。
微笑んで一礼した。泣くつもりはなかった。
それで終わるはずだった。
護衛騎士が、剣を抜いた。
騎士団長クロヴィス。ゲームでは攻略対象ですらない。
イベントCGは一枚もない、名前だけのサブキャラ。
その男が王太子に刃を向けて、私の前に立った。
なぜ。
理由を聞いても答えない。
職を辞して、追放先の辺境までついてくる。
荒れた領地で薪を割り、帳簿を直し、怪我をした銀狼の子供を拾ってくる。
無表情のまま、誰よりも行動で示す男。
ゲームにないイベントが続く。
攻略wikiに載っていない感情が胸に溜まる。
この人が何を考えているのか、四年間そばにいてもわからない。
わからないのに、いなくなったら怖いと思った。
それがどういう意味なのか。
私はまだ、名前をつけられずにいる。
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