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俺の助手は幽霊なので、タネも仕掛けもありません

作者:橘廉
最新エピソード掲載日:2026/11/02
売れないマジシャン・七瀬弦が越してきた格安アパートには、幽霊がいた。

白いワンピース。宙に浮く足。ひとりでに動くコップ。
だが弦が食いついたのは、幽霊の恐ろしさより、その浮遊技術だった。

「化けて出るなら、俺の舞台に出ろ」

名前も過去も思い出せない彼女を「ユウ」と名づけ、弦は助手に勧誘する。客には見えず、糸も仕掛けもいらない。マジックの助手として、これ以上の逸材がいるだろうか。

ただし、合図を待たずにカードを飛ばす。すぐ調子に乗る。助手料にはプリンを要求する。
最高の能力に、少々難ありの幽霊だった。

それでも二人の手品は客の拍手を集め、幽霊が見える女子大生・小夜も加わって、舞台は少しずつ大きくなっていく。

そんなある日、ユウは、教わっていないはずの手品道具を言い当てた。

彼女は何者で、なぜこの部屋にいたのか。
忘れられた舞台と、一年前の雨の夜。過去をたどった先で、弦たちは彼女に着せられた嘘を知る。

幽霊の力と、マジシャンの腕。
二つを合わせて、今度はあいつのタネを暴く。

笑って、驚いて、ときどき触れられない手がもどかしい、幽霊助手とのマジック・ラブコメミステリー。

※本作は、以前公開していた同名作品を大幅に加筆・改稿したものです。
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