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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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第二号適合者

作者:kabirun
最新エピソード掲載日:2026/10/22

六月十七日。何の変哲もない日常は、空に亀裂が走った瞬間、終わりを告げた。

突如として現れた正体不明の怪物。次々と消えていく人々。常識の通用しない異常現象によって、世界は少しずつ崩壊していく。

水瀬悠真は、どこにでもいる普通の少年だった。特別な力も、戦う才能もない。あるのは、わずかな知恵と、失敗から学ぼうとする意志だけ。

一方、幼い頃から圧倒的な才能を持ち、誰よりも強かった親友・黒瀬蓮は、異変の中で謎の力に目覚める。しかし、その力は彼自身にも理解できないものだった。

そして、ある日を境に、蓮は悠真の前から姿を消した。

残されたのは、途切れ途切れのメッセージと、最後に託された言葉。

――もし俺が変わってしまっても、お前だけは、俺を信じてくれ。

それから、悠真の長い生存の日々が始まった。

物資を集め、危険を見極め、時には仲間と協力し、時には自らの判断によって大切なものを失いながら、悠真は少しずつ生き抜く術を身につけていく。

なぜ世界は崩壊したのか。空の亀裂は何なのか。そして、蓮の身に何が起きたのか。

答えの見えない問いを抱えたまま、悠真は歩き続ける。

やがて、世界にひとつの噂が広がり始める。

人類を脅かす存在の中に、かつて人々を救おうとした少年がいる、と。

その名は、黒瀬蓮。

十年後、二人が再び出会うとき、そこにいるのは本当に、悠真の知っている親友なのだろうか。

これは、最弱の少年が絶望の世界を生き抜き、世界の敵となった親友との約束を果たそうとする、十年間の物語。
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