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「君より彼女を優先したい。放っておけないんだ」と婚約者がおっしゃるので、どうぞお好きに。――私は私を最優先してくださる王弟殿下と結婚します※エピソード4話追加しました。

最終エピソード掲載日:2026/10/12
「彼女には僕しかいないんだ。君は強いから大丈夫だろう?」

公爵令嬢セシリアは、婚約者オスカーから何度もそう言われ続けてきた。

幼馴染のミレーヌが困れば、オスカーはどんな約束よりも彼女を優先する。観劇も夜会も、セシリアが病に伏せた時でさえ、最後には決まって「君なら分かってくれる」と言うのだった。

そして迎えた十八歳の誕生日。三週間も前から約束していた祝いの席まで破られた時、セシリアの心は静かに冷めてしまう。

「分かりました。どうぞお好きになさってください」

婚約解消を決意したセシリアに、オスカーは慌てて愛を告げる。しかし、すでに彼女の気持ちは戻らない。

そんなセシリアの前に現れたのは、以前から彼女を見守っていた王弟クラウスだった。

「君が強いことと、君を一人にしていいことは別の話だろう」

そして彼は、セシリアに求婚する。

「私は、君を後回しにはしない」

愛していると言いながら自分を後回しにする婚約者と、当たり前のように自分を大切にしてくれる王弟殿下。

これは、我慢することを愛だと思っていた令嬢が、自分自身の幸せを選び直す物語。
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