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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

Endless End Roll ~終末∞世界のヒガンバナ~ 

作者:高木カズマ
 人類は滅亡した。それなのに、世界は終わってくれなかった。


 ――『霊魂革命』。
 農業革命、産業革命、情報革命に次ぐ人類史上四度目の社会革命は大きな社会構造の変革を齎した。
 人ならば誰もが保有している『霊魂』と呼称される非物質的存在の証明と、利用可能なエネルギーの抽出。化石燃料や電気に変わる新たなエネルギーとしての利用方法を確立するまでに至った人類は、ついには仮初の不老不死までをも実現してしまう。

 魂を死体に紐づける事で死人のまま永久に現世に留まり続ける邪法『鎖縛魂法』によって疑似的な不老不死を得た生きる屍『永久人《エヴォレーター》』が世界に溢れ返り、陰陽のバランスが大きく乱れたこの世界は妖怪変化が跋扈する魔界と化した。

 滅んだ世界は『永久人』によって支配され、生者は娯楽のように虐げられ蹂躙される。
 そんな暗黒の時代を終わらせるべく戦う少年斑輝喜逸《まだらぎきいつ》は、〝終わらない終わりを終わらせる〟という信念を胸に『永久人』を滅ぼす『魂葬者《デッド・エンド》』だ。

 『永久人』退治の依頼の最中、可憐な少女の形をした怪異の主『千年妖狐』と遭遇した喜逸はその場で討伐を試みるが、その圧倒的な強さの前に成す術なく敗北してしまう。
 自らの終わりを覚悟する喜逸。しかしいつまで経っても死は訪れず――

「……お前、ホントに何がしたくて俺について来てるんだよ……」
「そんなの決まっている。ぼくが君について行きたいから君について行くんだ、きーつ」

 何故か喜逸を殺さず旅の同行を申し出た千年妖狐。
 終わらない終わりを終わらせる喜逸の旅路は、宿敵であるはずの〝終わらないもの〟を伴い予測不可能な混迷を極めていく。
 そして喜逸たちの前に『鎖縛魂法』の開発者を名乗る男が現れる時、男の口から斑輝喜逸の根底を揺るがす『真実』が明かされる。



 ――「……ねえ、約束して。生まれ変わってもまたぼくを見つけるって」

 ――「……ああ、約束する。例え世界が終わってもぼくは君を探し出す」


 
 これは終わらない物語の終わりを求める少年が紡ぐ、約束と再愛の物語。
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