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機械精霊ちゃっぴーは何でも知っている……わけではない ~頭の悪い荷物持ちと、知らないことは知らない機械精霊の冒険譚~

作者:りゅーいち
最終エピソード掲載日:2026/09/30
 C級冒険者パーティー『焔の剣』で荷物持ちをしている青年、アルト。

 戦闘の才能はなく、頭もあまり良くない。できることといえば、仲間三人分の荷物を背負って一日中歩き続けることくらい。それでもアルトは、自分なりに仲間の役に立てていると満足していた。

 そんなある日、ダンジョンの未探索区域で、パーティーは格上の魔物ミノタウロスと遭遇する。

 到底勝てない相手を前に、アルトは仲間を逃がすための囮にされ、ダンジョンの奥深くへと落下してしまう。

 そこで出会ったのは、旧文明の遺跡に残されていた機械精霊――ちゃっぴー。

 ちゃっぴーは古代の武術や身体の鍛え方など膨大な知識を持っている。しかし、現代の魔法も魔物も王国も知らない。知らないことを聞かれても、返ってくる答えはいつも同じ。

『情報がありません』

 それでもアルトは気にしない。

「じゃあ、分かることを教えてくれ!!」

 理解は遅い。才能が突然目覚めることもない。

 けれど、百回やれと言われれば、本当に百回やる。

 失敗すれば、もう一回。

 できなければ、できるまで。

 これは、正しい努力の仕方を知らなかった愚直な荷物持ちと、何でも知っているようで知らないことも多い機械精霊が、互いに足りないものを補いながら世界を冒険していく物語。
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