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返信は、不要です。

最終エピソード掲載日:2026/06/02
ポストの奥から見つかった、五通の白い封筒。

差出人は、かつて同じ故郷にいたらしい女性、白瀬透子。
丁寧な言葉で綴られた手紙は、懐かしい記憶から始まり、やがて彼女の「不快な音」への過敏さ、静けさへの執着、そしてある出来事をほのめかしていく。

彼女は繰り返す。

返信は不要です、と。

しかし、読み進めるうちに、その言葉が配慮ではないことに気づく。
返事をしないこと。捨てずに読むこと。次の封筒を開けること。黙っていること。

そのすべてを、白瀬は「返事」として受け取っていた。

これは、読んだだけで関係を成立させられる手紙。
沈黙を同意に変えられてしまう、書簡ホラー。
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