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読切短編 白いまま

短編
あらすじ
父が死んだと聞いたとき、私は泣かなかった。
十八で家を出て、それきりになった父。半年後、誰かが片付けなければならないからと、海辺の町へ戻る。シャッターの閉まったサーフショップ。埃の積もった倉庫。壁に立てかけられた二十枚以上のボード——全てに、油性ペンで日付が書いてあった。
一枚だけ、日付のないボードがあった。
何の傷もない、白いまま取り残されたボード。常連の老人は言った。「お前さんが生まれた年に買ったやつだ。一度も海に入れなかった」
父は何も言わなかった。私も何も聞かなかった。それでも、ボードはそこにあった。
Nコード
N9050MF
作者名
黛 文彦
キーワード
父娘 サーフィン 家族 切ない 余韻 短編 喪失 和解
ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2026年 05月24日 20時44分
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文字数
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