↓ ↑ページトップへ

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ある世界の片隅で、僕は目を覚ます

あらすじ
ある世界の片隅で、僕は目を覚ます。
物語を書くことが好きだった高校生、雨宮湊。
現実ではうまく言葉にできない感情も、誰にも理解してもらえないと思った気持ちも、物語の中なら形にできた。
小学生の頃に抱いた才能への期待。中学生になってから知った他人との違い。そして、いつしか自分の居場所さえ疑うようになった日々。
それでも湊は、物語を書くことをやめられなかった。
ある日、湊は一本の異世界ファンタジーを書き上げる。
世界樹を中心に広がる世界。魔法を操る者たち。そして、人々を救済すると謳う教会。
その物語の主人公は、教会に身を置きながらも、周囲から浮いている青年だった。
名前は、イグニス・ホリーバーグ。
彼には教会しか居場所がなかった。それなのに、そこにいる誰とも心を通わせることができない。世界を救う英雄でも、誰もが羨む特別な存在でもない。ただ、自分がここにいていい理由を見つけられずにいる人間だった。
湊は彼の人生を書こうとした。
何度も設定を練り直し、言葉を選び、登場人物の心を想像した。
けれど、最後まで納得できなかった。
自分は本当に、この人間のことを理解できているのだろうか。
他人の心を想像することと、他人の心を理解することは、同じなのだろうか。
答えを出せないまま、湊は物語を没にした。
もう二度と、この世界に触れることはない。
そう思っていた。
目を覚ますまでは。
見知らぬ天井。知らない衣服。窓の向こうには、現実では見たことのない景色が広がっていた。
そして、湊は気づく。
ここは、かつて自分が書き、そして捨てた物語の世界だった。
しかも、彼が目を覚ました身体には、ひとつの名前があった。
イグニス・ホリーバーグ。
自分が生み出した、あの少年の名前だった。
物語の結末を知っているはずの少年は、物語に書かれていない現実と向き合うことになる。
これは、世界を救う英雄の物語ではない。
自分の居場所を探し続けてきた少年が、誰かの居場所になれるのかを問いながら、見知らぬ世界で生きていく物語。
そして、自分が生み出した人間たちを通して、他人を理解することの難しさと、それでも誰かを理解したいと願うことの意味を探す物語。

ある世界の片隅で、僕は目を覚ます。

その世界を創ったのは、僕だった。
けれど、そこに生きる人々の心まで、僕のものではなかった。
Nコード
N8323MX
作者名
夜明けの語り手
キーワード
異世界転生 異世界転移 ESN大賞11 ドリコム大賞5 ネトコン15 ARファンタジー大賞 秋の文芸展2026 男主人公 現代 魔法 青春 ファンタジー部門男性
ジャンル
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
掲載日
2026年 10月24日 19時25分
最新掲載日
2026年 10月25日 15時51分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
0件
総合評価
0pt
評価ポイント
0pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
13,186文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N1040MZ| 作品情報| 連載(全2エピソード) | 純文学〔文芸〕
ある夏の日。 水瀬遥の運命は変わることとなる。 それは祖父との将棋と祖父のある一言である。 そして遥は将棋の世界へと歩き始めることとなる。 その将棋の世界とはどういったものなのか…… 続きは本編で ボーイズラブありです。//
N9639LR| 作品情報| 連載(全106エピソード) | 純文学〔文芸〕
将棋を指す目的が違う二人の棋士、相川恒一と渦間日向。一人は、積み重ねた時間と努力を信じ、静かにタイトルだけを見つめ続ける棋士。もう一人は、ひらめきと才能を武器に、誰よりも速く盤上を駆け抜ける天才。異なる将棋観を持つ二人は//
N8323MX| 作品情報| 連載(全3エピソード) | ハイファンタジー〔ファンタジー〕
ある世界の片隅で、僕は目を覚ます。 物語を書くことが好きだった高校生、雨宮湊。 現実ではうまく言葉にできない感情も、誰にも理解してもらえないと思った気持ちも、物語の中なら形にできた。 小学生の頃に抱いた才能への期待。中学//
N8903MB| 作品情報| 連載(全2エピソード) | ローファンタジー〔ファンタジー〕
夜は、何も起きないから好きだった。 相川恒一、20歳。 大学を中退し、コンビニの夜勤で生きている。 理由は語らない。聞かれもしない。 ただ、同じ時間に同じことを繰り返すだけの、静かな日々。 それでよかったはずだった。 「//
N1372LV| 作品情報| 連載(全2エピソード) | 現実世界〔恋愛〕
高校二年生の春。 夕方18時になると、世界は“その日の朝”へ巻き戻る。 理由は一つ。 ――僕が、18時に死ぬから。 転校生のミナトは、初対面のはずなのに僕の名前を知っていた。 「今日は、落ちないで」 そう言って//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。