- あらすじ
- 中学のとき、僕は人に言えないことをひとつ持った。それを持ったまま十年、この家の食卓で飯を食ってきた。
僕が先に覚えたのは、襟だ。
白い。汗の染みがない。アイロンの筋が肩の線に沿ってまっすぐ通っている。シャツの皺は肩甲骨のところにだけあって、そこは椅子の背が当たる場所だから、皺があるほうが正しい。
髪は後ろでひとつに束ねてある。結び目の高さが毎日同じだった。うなじの細い毛が朝の光で白く光る。石鹸の匂いがした。柔軟剤ではなく、石鹸のほうの匂いだ。
――本文より。
全十二章・完結。
※放火、いじめ、自殺に関する描写を含みます。この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
本作はカクヨムにも掲載しています。 - Nコード
- N8046MT
- 作者名
- 空の異変
- キーワード
- R15 残酷な描写あり 心理サスペンス 家族 母と子 罪と罰 復讐 青春 完結済
- ジャンル
- 推理〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 09月19日 23時34分
- 最終掲載日
- 2026年 09月19日 23時37分
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- 文字数
- 38,978文字
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十四歳の火
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