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その指輪、彼女に差し上げてください

あらすじ
私に贈られたはずの指輪は、いつも別の指の上で光っていた。
フィオナは婚約者の家を、誰にも気づかれぬまま支えてきた。
贈り物の宛名は、なぜか彼女を素通りする。
面倒事の宛名だけは、いつも正確に届く。
婚約者は優しい。
ただ、隣の席も、贈り物も、いつも乳姉妹が先だった。
怒鳴ったわけではない。
泣いたわけでもない。
ある日フィオナは、母の形見にまで手を伸ばされて、静かに気づく。
私は、ただ疲れたのだ。
この物語の鍵は、彼女が長年つけ続けた一冊の控えにある。
誰にも頼まれず、ただ癖で書き留めてきた記録。
それが、思いがけない形で動き出す。
軽んじられた働きは、抜けて初めて、その穴の大きさで知られていく。
そして、彼女の手元の温度に気づいていた人が、一人だけいた。
名前を持たない空気として生きてきた令嬢は、その席を降りる。
降りた先で、彼女は何を選ぶのだろう。
Nコード
N7628MG
作者名
秋月 もみじ
キーワード
恋愛 婚約破棄 令嬢 ざまぁ 我慢系 すれ違い 乳姉妹 ハッピーエンド
ジャンル
異世界〔恋愛〕
掲載日
2026年 05月31日 13時02分
最終掲載日
2026年 05月31日 13時05分
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文字数
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