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エマさんには全部見えている ――壁を見ているのではございません、坊ちゃまの恋の糸を眺めております

短編
あらすじ
私は、壁を見ているのではございません。
ヴェルツ家のメイド・エマには、人と人を結ぶ「縁の糸」が見えます。

うちの坊ちゃまの糸は、長いこと、血縁の銀が一本きりでございました。
亡き奥様の口癖は「あの子の糸が増える日が来るといいけれど」。
けれど糸のことは、お伝えできない決まり。私にできますのは、ニコニコと、お茶と、すこし多めの夕食だけ。

――ある朝、畑に旅のお嬢さんが現れました。
数日後、坊ちゃまの胸元に、細い細い、金色。
本日の糸、二ミリ増でございます。奥様、ご覧になっていますか。

メイドは今日も壁のそばで、世界一の定点観測をしております。
見守り・勘違い・ほのぼのの完結短編でございます。
Nコード
N6825MK
作者名
よるの 余白
キーワード
ほのぼの 女主人公 ハッピーエンド メイド 侍女 見守り 溺愛 勘違い じれじれ 縁結び 両片思い 短編 飯テロ
ジャンル
異世界〔恋愛〕
掲載日
2026年 07月05日 17時48分
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文字数
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