- あらすじ
- 五年続けて、七夕になると榊原直人は「七夕くじ」と称する小さな遊びを用意していた。
恋愛系のSNSで見つけたのだという。木箱の中には何枚もの木札が入っていて、私と、直人の幼なじみである宮下千夏が一枚ずつ引く。何が当たるかは、その年の運次第――そういうルールだった。
私が引くのは、いつも千円もしないような小物ばかり。木製のヘアブラシ、小さな鏡、マグカップ、安いアロマグッズ。
それに比べて千夏が引き当てるのは、高級腕時計や限定バッグ、ジュエリー、高価な旅行券だった。
私はずっと、自分のくじ運が悪いだけだと思っていた。
今年の七夕の前日までは。
胃を悪くして仕事を休んでいた私は、直人が閉じ忘れたパソコンを何気なく見た。画面には、LINEのトーク画面が開いたままになっていた。
千夏から、ついさっきメッセージが届いていた。
「今年の七夕くじ、どうする?」
直人は、ほとんど間を置かずに返していた。
「いつも通り。星の印がある札は千夏用。残りは美月に適当に引かせればいいよ」
その二行を見つめているうちに、指先から少しずつ体温が失われていった。
五年間。
一度だって、運になんて任せていなかったのだ。 - Nコード
- N6370MT
- 作者名
- 熾星
- キーワード
- シリアス 女主人公 裏切り 幼なじみ ざまぁ 修羅場 浮気
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 09月23日 16時00分
- 感想
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- ブックマーク登録
- 5件
- 総合評価
- 148pt
- 評価ポイント
- 138pt
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- 文字数
- 14,251文字
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