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詩: コーヒーの苦さの奥から

短編
あらすじ
朝 あなたがいつも淹れてくれるコーヒーも飲まずに
急いで家を出ました
ドアを閉める手が少し震えていました

駅までの道で立ち止まりました
昨晩 あなたに投げつけた言葉が
胸の奥でまだざらついています

自販機で
あたたかいブラックコーヒーの缶を買いました
ふたを開けます
ひと口めの苦味は あのときの重い空気のよう

言いすぎた言葉
言えなかった「ごめん」
閉めたドアの音
沈黙の重さ

信号待ちの人たちのざわめきの中で
わたしの時間だけが止まったみたいです
思い出したくないのに忘れさせてくれません

もう一口飲むと
苦味の奥にかすかな甘みを感じました
あなたが淹れてくれる朝のコーヒーの味を
思い出させるような かすかな甘さ

胸の奥の扉がほんの少しだけ軋みました
開けるのはまだ怖いけれど
このまま閉めておいてはいけません

コーヒーを持つ手が温かいうちに
あなたにメッセージを送りましょう
Nコード
N5943MF
作者名
水谷れい
キーワード
キーワードが設定されていません
ジャンル
詩〔その他〕
掲載日
2026年 05月22日 06時00分
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+注意+

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