- あらすじ
- 妻の故郷、東北の山沿いの町。
初めて訪れた正月、俺は祠の前で老人に止められた。
「振り返ったらいかん。見られたら、向こうも見る」
その言葉の意味を、俺はまだ知らなかった。
———
妻が妊娠し、子供が生まれた。よく笑い、よく動き、よく振り返る子だった。
義父から言われた言葉が、ずっと頭に残っていた。
「子供は、すぐ振り返る」
———
やがて始まった。
夜中に息子の目が変わる。知らない方向に手を伸ばす。暗い部屋で、息子の目を通して、何かが俺を見る。
それは視線で繋がり、夢に入り込み、俺の周囲の人間にまで広がろうとしていた。
———
名前もなく、岩の下に何百年も閉じ込められたもの。
生け贄を求め、子供を連れ去り、この土地に祟り続けたもの。
でも俺は、それが怖いだけではないと、少しずつ気づいていった。
向こうはただ、見てほしかった。
本当の名前で、呼んでほしかった。
———
振り返らなかった男が、最後に選んだこととは。
老人が何十年も呼べなかった名前とは。
そして、名前を呼ばれた時、それはどこへ行くのか。
———
怖い話だ。でも、それだけじゃない話だ。
——— - Nコード
- N5229MC
- 作者名
- 普通
- キーワード
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- ジャンル
- ホラー〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 04月26日 04時51分
- 最新掲載日
- 2026年 04月29日 23時34分
- 感想
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- 文字数
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『振り返るな、それは見られるのを待っている』 〜イギョウ様と、名前を持たぬものの話〜
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そ//
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