- あらすじ
- 「竜臭い女は妃にできん。婚約は破棄だ。竜も、城から出せ」
王家の竜騎士七年。殿下は鼻をつまんでそう仰った。
「竜臭い、ですか。では殿下、竜は今日から城で飼います」
竜は乗り手の寝床の真上で眠る。七年、私が週の半分を山の竜舎で寝ていたのは、匂いを嫌う婚約者のためだった。婚約が無くなったので、掟どおり城の寝床で寝る。だから黒竜コハクの巣は、今夜から王城の屋根になった。
「降ろせ!」「掟です。それに条約で、乗り手を城から出した国は竜の庇護を失います。陛下がお読みになった条約です」
翌朝、殿下の閲兵式で軍馬が一頭も動かなかった。屋根の竜が怖いのだ。
その夜、厨房から火が出た。竜は堀の水を口いっぱいに含んで、屋根から一吹きで消した。
「山の竜舎に居たら、城は焼けていた」と陛下が仰り、殿下は「竜臭い上に生臭い」と仰った。
そこへ山向こうから、竜の国の王が降りてきた。人の姿で。
「弟が世話になっている。……竜臭い? 俺の匂いだが」
殿下の城は今日も、竜のひなたぼっこ場です。 - Nコード
- N1640MX
- 作者名
- 絶祇
- キーワード
- 女主人公 職業もの ハッピーエンド 竜
- ジャンル
- 異世界〔恋愛〕
- 掲載日
- 2026年 10月18日 09時24分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 0件
- 総合評価
- 26pt
- 評価ポイント
- 26pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 7,489文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜騎士の私に「竜臭い女は妃にできん」と仰るなら、竜は殿下の城で飼います ~今日から王城の屋根は、竜のひなたぼっこ場です~
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N0666MZ|
作品情報|
連載(全3エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「村人など、荷物持ちにもいらん」
勇者選定の儀の朝、侯爵家の嫡男は、俺の顔も見ずにそう言った。
前の人生で、俺はこのゲームの最短クリアの世界記録保持者だった。
今の俺は、始まりの村の門の前に立つ〈村人A〉だ。
「助かりま//
N2590MZ|
作品情報|
連載(全2エピソード)
|
現実世界〔恋愛〕
「あいつは本番彼氏までの練習台よ」
放課後の教室で、幼馴染の菜々花が笑った。
中学二年の六月から、三年間。毎朝の弁当も、土曜の練習デートも、雨の日の傘も、全部あいつの〈本番〉のための練習だったらしい。
断るのが下手な俺は//
N0344MZ|
作品情報|
連載(全1エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「おい戸叶、パン買ってこいよ」――それが前世で、最後に聞いた言葉だった。
修学旅行のバスが崖から落ちて、俺たちのクラスは全員死んだ。
目が覚めたら、俺は辺境伯家の嫡男ロイクだった。前世の俺、戸叶は教室の隅で、毎日五人に囲//
N4708MY|
作品情報|
連載(全1エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
処刑台の上で、私は自分が王にした男を見上げていた。
「宰相、ご苦労だった」
第一王子ヒルデベルト。私が十年かけて玉座に押し上げた男は、即位の三年後、私を処刑台に立たせた。
目を覚ますと、十年前の王宮の書庫にいた。二十八歳//
N9769MX|
作品情報|
連載(全1エピソード)
|
異世界〔恋愛〕
「君は一人でも平気だろう? 彼女は僕がいないと駄目なんだ」
夜会の大広間で、第二王子アメデは婚約者の私をまた置き去りにして、幼馴染のヴェロニクの手を取った。周りの令嬢たちが、扇の陰で笑う。
けれど曲が終わると、ヴェロ//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。