ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『夫が幼馴染の連帯保証人になったので離婚しました――「困っている彼女を見捨てられない」と言うあなたへ、闇の世界でお幸せに』

あらすじ
大手メーカーの経理部で働く佐藤葵は、夫の拓海と堅実な結婚生活を送っていた。派手な暮らしはできなくても、住宅ローンを返しながら将来のために貯蓄する。そんな平穏な日々が、夫宛てに届いた一通の督促状によって崩れ去る。

拓海は葵に相談することなく、幼馴染・川村美咲の事業融資三千八百万円の連帯保証人になっていた。それだけでなく、自分名義の自宅を担保に入れ、夫婦の家計から百二十万円を美咲へ送金していた。

「昔からの幼馴染なんだ。困っているのに見捨てられないだろ」

拓海は美咲をかばい、夫婦なのだから葵も返済に協力すべきだと言い放つ。美咲も高級ブランドのバッグを持って葵の家へ現れ、「拓海くんなら助けてくれると信じていたの」と悪びれずに笑う。

その瞬間、葵は夫に対する期待を捨てた。

翌朝、葵が食卓へ置いたのは、記入済みの離婚届と弁護士の名刺だった。証拠を確保し、自分の財産を正当な手続きで守った葵は、三千八百万円の泥舟から鮮やかに降りる。

葵が去れば、二人で事業を立て直せるはずだった。しかし美咲の会社は、多重債務と虚偽にまみれた自転車操業だった。返済期限、担保となった自宅、職場への連絡、そして美咲の失踪。そこで拓海は、自分が美咲にとって特別な幼馴染ではなく、利用しやすい「財布の一人」にすぎなかったと知る。

一方の葵は、経理の経験と資格を生かして企業再生の世界へ踏み出す。誰かの無責任を肩代わりする人生を終え、自分の力で仕事も住まいも未来も手に入れていく。

すべてを失った元夫が、もう一度やり直したいと葵を呼び止めたとき、彼女は静かに告げる。

「あなた自身が選んだ闇の世界です。どうぞ、美咲さんとお幸せに」
本文へのAI利用

AI生成物を下書きや素材として本文の創作に間接的に利用している(単なる誤字修正やアイデア出しは除く)

Nコード
N0971MP
作者名
花守かおるこ
キーワード
キーワードが設定されていません
ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2026年 08月11日 02時22分
最終掲載日
2026年 08月11日 08時51分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
2件
総合評価
94pt
評価ポイント
90pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
61,967文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N2346MP| 作品情報| 連載(全3エピソード) | ヒューマンドラマ〔文芸〕
定年退職の日、67歳の夫・秀夫は、妻の恵子から一枚の離婚届を差し出された。 「これからの人生、別々に歩みましょう」 家族のために四十年以上働いてきた秀夫には、妻が離婚を望む理由が分からない。 しかし、恵子にとっては//
N4712MH| 作品情報| 連載(全28エピソード) | 純文学〔文芸〕
春の雨に濡れても、 桜は黙って花を咲かせる。 誰かに見せるためではなく、 誰かに褒められるためでもなく、 ただ季節が来たからと、 静かに咲く。 そんな花に似た人がいる。 朝早く起きて弁当を作る人。 家族の無事を祈る//
N8167ME| 作品情報| 連載(全55エピソード) | 純文学〔文芸〕
季節の織り糸 春は まだ冷たい風の中に ひとすじの若葉色を織り込んでいく 名も知らぬ花が 道ばたで小さく笑うたび 眠っていた心の糸がほどける 夏は 陽だまりの匂いを抱えながら 青空へ白い雲を縫いつける 蝉の声は激//
N1700MP| 作品情報| 完結済(全14エピソード) | ヒューマンドラマ〔文芸〕
「十年間、親の介護をしてくれてありがとう。おつかれー。じゃあ、離婚しよう」 義母の葬儀を終えた夜、立花葵は夫・圭介から、あまりにも冷たい言葉を告げられた。 結婚してから約十年。 葵は夫の両親と同居し、認知症を患った//
N0971MP| 作品情報| 完結済(全11エピソード) | ヒューマンドラマ〔文芸〕
大手メーカーの経理部で働く佐藤葵は、夫の拓海と堅実な結婚生活を送っていた。派手な暮らしはできなくても、住宅ローンを返しながら将来のために貯蓄する。そんな平穏な日々が、夫宛てに届いた一通の督促状によって崩れ去る。 拓海は//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ