- あらすじ
- 花屋の開店準備のため、私は恋人の桐生悠真と親友の白石美羽と一緒に什器を選びに出かけた。その途中、美羽の指に木のささくれが刺さり、ほんの少し血がにじんだだけなのに、悠真は顔色を変えて彼女の手を取った。
「杏奈、絆創膏を買ってきてくれない? 美羽、痛いの苦手だから」
私は近くのドラッグストアまで走り、ようやく絆創膏を買って戻った。ところが外はすでに土砂降りで、悠真と美羽の姿はどこにもなかった。
すぐにスマートフォンが震えた。
「雨もひどいし、美羽の指も念のため診てもらったほうがいいから、先にクリニックへ行く。杏奈はタクシーで帰ってきて」
びしょ濡れのまま三時間以上待ち、ようやくタクシーを捕まえて店へ戻った。
ドアを開けると、悠真はドライヤーを手に、美羽の濡れた髪を乾かしていた。二人は寄り添うように並び、店にどんな薔薇を置くか楽しそうに話している。
ずぶ濡れの私を見ても、悠真は眉をひそめただけだった。
「鍋に牛乳があるから、自分で温めて飲めば?」
とっくに冷めきった牛乳を見つめた瞬間、何もかもがどうでもよくなった。
私はスマートフォンを取り出し、長い間こちらから連絡することのなかった父へメッセージを送った。
「お父さん、決めた」
「戻る。東雲ホールディングスの話、受けるよ」 - Nコード
- N0571MR
- 作者名
- 熾星
- キーワード
- シリアス 女主人公 幼なじみ 裏切り ざまぁ 親友の裏切り 後悔
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 08月27日 17時39分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 13件
- 総合評価
- 456pt
- 評価ポイント
- 430pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 16,060文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼氏の花屋に500万円出したのに、店名にあったのはまさかの彼と親友の名前でした
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N4678MK|
作品情報|
連載(全143エピソード)
|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
【閲覧注意】これは、彼女たちの「悪行」の記録か、それとも「救済」の叫びか――。
親に売られた少女、夫の暴力(DV)に怯える妻、社会から透明人間のように扱われる女たち。
――「どうして私ばかりが、こんな目に遭わなきゃい//
N9792MR|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
「蓮、あの人とは離婚するって約束したよね。いったいいつまで待たせるつもり?」
白石清香から届いた離婚を催すメッセージを、今月に入って九十九回目に目にした時、とうとう我慢の限界が来た。神崎蓮のスマートフォンをつかみ、そ//
N0768ML|
作品情報|
連載(全111エピソード)
|
異世界〔恋愛〕
~スポットライトの裏側で、執着な大妖に愛を乞われる~
京都郊外の撮影所で起きたワイヤー事故。
売れない脇役俳優・佐伯蓮は、主演俳優を救うために飛び出し、俳優生命を揺るがす傷を顔に負ってしまう。
もう終わりだ。
そう思//
N9692MR|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
昼食を食べようとフォークを手にした瞬間、義母の佐伯千代子が勢いよく駆け寄ってきて、私の手を叩いた。フォークが皿の縁にぶつかり、乾いた音を立てる。
「それ食べちゃ駄目! 妊婦がうさぎなんか食べたら、口唇裂の子が生まれるの//
N9780MR|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
結婚五周年の日、妻を驚かせようと思った。美咲が気に入っている汐見中央ホテルで、夕食を予約するつもりだった。
「会員番号はお持ちでしょうか?」
「妻名義のものならあります」
家のタブレットに残っていた美咲の会員番//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。