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俺を追放するのは構いませんが、その魔剣も鎧も俺の持ち物ですよ?

作者:ころもぐら
最新エピソード掲載日:2026/11/05
「もうお前は必要ない。今日限りでパーティを抜けろ」

勇者候補カイルが率いる『暁の剣』で、荷物持ちをしていたレイン・アルヴェス。戦闘で目立った活躍はできないが、道案内や物資の調達、装備の手入れを引き受け、仲間たちの冒険を支えてきた。

それでも、外れスキル《返却》しか持たないという理由で、昇格を控えたパーティから追放されてしまう。

「分かった。じゃあ、貸していた装備を返してもらうよ」

カイルが使っている魔剣も、仲間たちの武具の多くも、レインが用意して貸したものだった。魔剣は《返却》によって鞘ごと浮き上がり、金色の光を引いて持ち主であるレインのもとへ戻ってくる。残りの装備も引き取り、彼は静かにパーティを去った。

ところが、装備だけでなく補給や旅の段取りまで失った『暁の剣』は、早くも苦労することに。

一方のレインは、亡き師匠のような道具屋を開く夢に向かって再出発する。盗まれた鞄を取り戻したことをきっかけに、彼のもとへ舞い込んだのは、古い小刀の持ち主を探す依頼。その調査中、何者かに追われる銀髪の少女リシアと出会う。

得意なのは、誰のものか分かっている品を持ち主に戻すこと。何でも解決できる力ではない。それでもレインは道具の知識と仲間の助けを借りながら、奪われたものや失われた手がかりを一つずつ取り戻していく。

役立たずと呼ばれた荷物持ちが、自分の居場所を作り、やがて隠された大きな秘密へ近づいていく、追放逆転ファンタジー。
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