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赤色散華 ―金木犀、過去の匂い―

作者:燕乃
 鈴が鳴っている。それを忘れる筈なんてなかった。
 忽然と消えてしまった好きだった人。残されたのは『紫の空』という謎だけだった。
 きっと守るからと鈴に約束を懸け、きっと見つけると願う今、けれど、血で染まった少女が笑う。
 それは見たくない光景。瞼を閉じて閉ざしたい瞬間。でも、鈴が鳴り響いている。好きだった彼女に渡し、一緒に消えた鈴が、此処にいるよと、ちりんと鳴り響く。
 守ると約束した筈なのに守れない。見つけると約束したのに、既に果てた美で笑う。
 どうしようもない擦れ違いの物語。赤く染まった華は、そこにあった。
 これは涙で作られた鈴と、血で汚れた夢のお話し。
 どうしても許せない自分と、自分より大切なダレカの物語。
 学園の日々は過ぎて行く。日常は通り過ぎて、くるくる回った。そして、あの人はもういない。
 欠落として抱く果てに、夢は散った。
 残された匂いは過去を思わせる金木犀のもの。けれど、それさえも現実を侵食していく。
 もう居ない。もうないのだと。
序章
現の鈴、あの日の音と約束
2013/03/07 18:00
第一章
一年前、約束の続き
2013/03/07 18:00
想い揺らして、言葉並べて
2013/03/07 18:00
だから、後悔する、あの光
2013/03/07 18:00
第二章
かくして、二つは語る
2013/03/07 18:00
月夜、祭りの、余韻
2013/03/07 18:00
第三章
約束の、始まり
2013/03/07 18:00
涙の行方、約束の啜り泣き
2013/03/07 18:00
第四章
追憶、虚の人
2013/03/28 15:00
転換と、迷いと
2013/03/28 15:00
第五章
再開と剣華
2013/03/28 15:00
影と光の悪魔
2013/03/28 15:00
第六章
消せない祈りと約束
2013/03/28 15:00
赤い色の冥花
2013/03/28 15:00
第七章
第八章
第九章
終章
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