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ラトゥナ・ケートの児童文学集

私を庇ったメイドは、最後まで私を許さなかった〜盗人にされた少女と、許されたい令嬢の三年後〜

作者:宝田旗子
最終エピソード掲載日:2026/07/07
この物語は、癒えない傷を抱えた二人の少女が紡ぐ、残酷で静かな再生のお話。

家族のために奉公へ出た13歳の新人メイド、エリン。
そして、継母に虐げられ、屋敷の奥で誰にも見られず飢えていた伯爵令嬢カタリナ。

たった数日のささやかな善意は、身勝手な大人たちによって罪にすり替えられました。
カタリナを庇ったエリンは、謂れのない「盗人」の名を着せられ、給金も、紹介状も、家族へ持ち帰るはずだった冬支度も、まっさらな名前さえも奪われてしまいます。

それでもエリンは、最後までカタリナを責めませんでした。
振り返ることなく屋敷を去った彼女の背中だけが、カタリナの胸に残り続けます。

――それから三年。

すべてを取り戻したカタリナは、かつて自分を庇って人生を壊されたメイドを探し始めます。
けれど、失われた時間は戻らない。
謝罪は、許しを強制するものではない。

善意を美談にせず、痛みをなかったことにもせず

許されたい令嬢と、許しきれない元メイドが、主従ではない新しい関係を見つけ出すまでの物語。

記すのは、わたくし、ラトゥナ・ケートでございます。
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