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ラトゥナ・ケートの児童文学集

公爵令嬢を守ったばあやは、皇太子妃となるお嬢様に看取られる 〜行かないでと泣いた少女が、最後にその手を握るまで〜

作者:宝田旗子
最終エピソード掲載日:2026/07/08
この物語は、誰にも抱きしめられなかった少女が、ひとりの老いたばあやの温もりで、真の強さを知るまでのお話。

継母に疎まれ、父にも見落とされ、怒ることでしか自分を守れなかった五歳の公爵令嬢マリアンナ。

そんな彼女の前に現れたのは、六十をとうに越えた養育係、グレーテでした。

悪いことをすれば叱る。
けれど、決して見捨てない。

理不尽な罰の杖から身を呈して守ってくれたばあやに、マリアンナは初めて涙をこぼします。

「行かないで、ばあや」

凍りついていた少女の心は、その温かな手に包まれて、少しずつほどけていきました。

――それから十五年。

美しく成長したマリアンナは、婚約者からの理不尽な断罪劇に直面します。

けれど彼女は、もう怒りに支配される子供ではありませんでした。

嘘に流されず、誰も踏みつけにせず、自らの誇りで悪意を退ける。

そして、老いていくばあやの手を、今度は自分が最後まで握りしめる。

叱られ、守られ、愛された少女が、自らの足で未来へ歩き出すまでの物語。

記すのは、わたくし、ラトゥナ・ケートでございます。
前編 行かないで、ばあや
2026/07/08 06:00
後編 ばあやの手を握る日
2026/07/08 06:00
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