二次元恋慕野郎のノエシス ミュージックガールを肉付け
最新エピソード掲載日:2026/10/23
僕には二次元の女の子を好む性分がある。
崩れない端正なビジュアルが好きだ。求めたいときに求められるし、妄想も自由で、拒絶されない性質が好きだ。
17歳の今、日課はSNSのタイムラインで美麗イラストを漁ることである。毎期の美少女アニメを視聴し、表紙の女の子がかわいいライトノベルをよく読み、一日のうち10時間はサムネイルで選り好みした音楽を聞く。そんな日々の繰り返しだ。
そうやって、目に入れる要素や思いを馳せる対象を二次元ばかりで埋め尽くしていたら、いつしか二次元にしか惹かれなくなっていた。
最後にドラマを観たのはいつだろう? 現実の女の子に惹かれたのはいつだろう?
とはいえ、これでも現実への未練を失っているわけではないのが困るところだった。僕はよく通うファストフード店で美味しさを分かち合っているカップルを見て羨み、高校の教室で女子たちの恋バナを盗み聞いて興味をくすぐられる。──どうしようもないことに、現実の恋愛には憧れがあったのだ。
憧れへの自覚は、たびたび僕を虚しくさせてくる。
──この性分は自分を孤独にするのだろうか?
そう悲観して涙することさえあった、ある日のこと。
僕の前に、二次元の性質と三次元の実体を持つ奇跡のような少女が現れた。
彼女は、ミュージックビデオという電子世界からやってきて──
──自らを、空間の嘘と名乗った。
崩れない端正なビジュアルが好きだ。求めたいときに求められるし、妄想も自由で、拒絶されない性質が好きだ。
17歳の今、日課はSNSのタイムラインで美麗イラストを漁ることである。毎期の美少女アニメを視聴し、表紙の女の子がかわいいライトノベルをよく読み、一日のうち10時間はサムネイルで選り好みした音楽を聞く。そんな日々の繰り返しだ。
そうやって、目に入れる要素や思いを馳せる対象を二次元ばかりで埋め尽くしていたら、いつしか二次元にしか惹かれなくなっていた。
最後にドラマを観たのはいつだろう? 現実の女の子に惹かれたのはいつだろう?
とはいえ、これでも現実への未練を失っているわけではないのが困るところだった。僕はよく通うファストフード店で美味しさを分かち合っているカップルを見て羨み、高校の教室で女子たちの恋バナを盗み聞いて興味をくすぐられる。──どうしようもないことに、現実の恋愛には憧れがあったのだ。
憧れへの自覚は、たびたび僕を虚しくさせてくる。
──この性分は自分を孤独にするのだろうか?
そう悲観して涙することさえあった、ある日のこと。
僕の前に、二次元の性質と三次元の実体を持つ奇跡のような少女が現れた。
彼女は、ミュージックビデオという電子世界からやってきて──
──自らを、空間の嘘と名乗った。