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もったいない悪役令嬢、王城のゴミ捨て場で神様を拾う 〜婚約破棄されたので、第二王子と宮廷リメイク師はじめます〜

作者:宇野 心一
最新エピソード掲載日:2026/11/05
「ヴィオレッタ! 貴様との婚約は、この場で破棄する!」

 夜会の広間で王太子に突きつけられた、身に覚えのない断罪。その瞬間、侯爵令嬢ヴィオレッタは前世を思い出した。古道具に値をつける仕事をして、休みの日は欠けた器を継ぎ、ほつれた布を繕っていた、もうひとつの人生を。

 ——婚約がなくなれば、妃にならなくていい。日の出前に起きなくていい。古い物を、好きなだけ直していい!

「ありがとうございます!」

 満面の笑みでお礼を言ったら、広間じゅうが「えっ」。怒って手首をつかんできた王太子は、次の瞬間、第二王子リオネル殿下に投げ飛ばされて、お菓子の塔の中でクリームまみれに。

 翌朝、陛下の御前で口から出た願いは「リメイクがしたいのです」。賜ったお役目は、宮廷リメイク師。任された工房は、いずれ捨てられるはずだった城の廃棄倉庫。

 キャー……宝の、山じゃないの!?

 古い物を直すたびに、眠っていた小さな神様が目を覚まします。手厳しい木彫りのフクロウさまに、おしゃべりな古道具の神様たち。なぜか同じお役目についたリオネル殿下は、毎朝、屋敷まで馬で迎えに来ます。門の内側では、父が黙って剣を磨いています。

「あんな古い物、捨てておしまいなさいな」——そう笑った人たちが、捨てた物の本当の値打ちを知るのは、もう少し先のお話です。

 婚約破棄ざまぁ × 古道具リメイク × おしゃべりな神様たち × 年上の第二王子の溺愛。捨てられた物を、全部ひろって直していく令嬢の、にぎやかな宮廷お仕事ラブコメです。

【毎日朝6時頃・夕方6時頃の2回更新です】
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