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雨の東屋で出会った不機嫌な公爵令息は、私の秘密の文通相手でした

最終エピソード掲載日:2026/10/24
両親を亡くし、叔父のヴェール伯爵家に身を寄せるリディア。叔母と従姉カロリーナに引き立て役として扱われる毎日で、心の支えは、古書店の書簡箱を通じて手紙を交わす、顔も名前も知らない文通相手『灰色の梟』だけだった。

春の園遊会で夕立に降られ、大切な古書を抱えて駆け込んだ東屋。そこにいたのは、社交界で『氷雨の公爵令息』と恐れられるエドガー・ヴァレンタインだった。

「……随分と騒々しい侵入者だな。ここは俺が先に使っているんだが」

不機嫌な彼にハンカチを差し出し、本の話をしただけの雨宿り。けれど去り際に彼が残した言葉は、『灰色の梟』が先週の手紙に書いてくれた一節と重なっていた。

そんな中、リディアの部屋から手紙の束を盗み出した従姉が、公爵家の読書夜会でエドガーに名乗り出る。

「時計坂古書店の書簡箱で、あなた様と半年間お手紙を交わしていた『白い鈴蘭』とは、私のことでございます!」

手紙の束は奪えても、二人で交わしてきた言葉までは奪えない。

雨の東屋から始まる、不器用な公爵令息と控えめな令嬢の、すれ違い両片思いラブストーリー!
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