氷姫のサングストゥム
最新エピソード掲載日:2026/09/12
レグナリア王国には、たった一人で戦争の趨勢を覆す最強の戦術兵器、『七英雄』が存在する。そして、その英雄たちを敵陣の奥深くまで生かして送り届けるため、命を盾にする英雄直属の近衛兵がいた。
孤児院出身の王国兵レオン・ヴァルカ、二十四歳。
爵位も、金も、後ろ盾もない彼は、古巣の孤児院を存続させるため、給金と死亡率が最も高いその兵種を生業にした。
彼が仕えるのは、七英雄の第四席。『氷姫』アルティシア・フォン・エルセリオン。数百の敵兵を一瞬で凍らせる彼女は、味方が何人死のうと顔色一つ変えはしない。
レオンは彼女を心底嫌っていた。「近衛兵の俺たちが何人死のうが気にしない、冷徹な女だ」と。
だが、レオンは知らない。アルティシアは八年前からずっと、彼だけを想い続けていることを。
女が近づけば、気に入らない。
親しげに笑いかければ、もっと気に入らない。
できることなら、二度と近づかないでほしい。
——邪魔なら、いっそ消してしまえばいい。
これは使い捨ての「血盾」として死地を渡り歩く男と、そんな男を誰より冷たく扱いながら、誰にも渡すつもりのない氷姫の物語。
孤児院出身の王国兵レオン・ヴァルカ、二十四歳。
爵位も、金も、後ろ盾もない彼は、古巣の孤児院を存続させるため、給金と死亡率が最も高いその兵種を生業にした。
彼が仕えるのは、七英雄の第四席。『氷姫』アルティシア・フォン・エルセリオン。数百の敵兵を一瞬で凍らせる彼女は、味方が何人死のうと顔色一つ変えはしない。
レオンは彼女を心底嫌っていた。「近衛兵の俺たちが何人死のうが気にしない、冷徹な女だ」と。
だが、レオンは知らない。アルティシアは八年前からずっと、彼だけを想い続けていることを。
女が近づけば、気に入らない。
親しげに笑いかければ、もっと気に入らない。
できることなら、二度と近づかないでほしい。
——邪魔なら、いっそ消してしまえばいい。
これは使い捨ての「血盾」として死地を渡り歩く男と、そんな男を誰より冷たく扱いながら、誰にも渡すつもりのない氷姫の物語。
1-1. 英雄直属近衛兵
2026/08/09 10:11
(改)
1-2. 死線のあとで
2026/08/09 18:00
(改)
1-3. 神罰の門
2026/08/11 20:37
1-4. 適任者
2026/08/13 22:51
1-5. 門を開く者
2026/09/12 20:36