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死者が帰る町で、母が「次の満月は、私を呼ばないで」と言った

作者:綴木 灯
最終エピソード掲載日:2026/10/04
この町では、満月の夜だけ、死者が生前に暮らした家へ帰ってくる。

二十歳の美緒は、亡くなった母・佳代をほとんど毎月呼び、同じ食卓を囲んでいた。
味噌汁の濃さを叱られ、仕事の話をし、次の満月を待つ。それは悲しい儀式ではなく、美緒にとって楽しみな夜だった。

ところがある満月、佳代は言う。

「次の満月は、私を呼ばないで」

呼ばれれば帰りたい母と、会えるなら会いたい娘。
生きる側には次の満月までの日々がある。けれど死者には、帰還と帰還のあいだの時間がない。

会わないことは別れなのか。
会い続けることは、愛なのか。

月に一度だけ死者が帰る町で、母と娘が「一緒にいない時間」を選び直す、全5話の物語。
母が帰る夜
2026/09/30 20:10
次の満月まで
2026/10/01 20:10
呼んだ夜
2026/10/02 20:10
また帰る夜
2026/10/04 20:10
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