↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

母と呼ばなくていいと言ったあなたに、恋をした。

作者:澄野 朔
最終エピソード掲載日:2026/10/23
「無理にお母さんって呼ばなくていいからね」

十六歳の俺に、父の再婚相手はそう言った。

三十一歳の彼女は、いきなり母親になろうとはしなかった。俺の気持ちを尊重し、必要なときにはそっと支えてくれる。

そんな彼女と暮らした二年間で、俺は一つの秘密を抱えるようになった。

父の妻である彼女を、好きになってしまったのだ。

想いを告げることなく、進学を機に実家を離れた。

それから五年。

二十三歳になった俺は、父から彼女との離婚を知らされる。

彼女は末期がんを患っていた。

久しぶりに会った彼女は、記憶の中よりずっと痩せていた。それでも、俺をからかう笑い方は昔と変わらない。

今度は俺が、彼女を支えたい。

そう思って始まった日々の中で、二人の距離は少しずつ変わっていく。

かつて俺を守ってくれた女性。

母と呼ばなかった、初恋の人。

大人になった今、俺は彼女の隣に、どんな存在として立てるのだろうか。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。