エルデーン世界記録集 ― Chronicle of Eldern
人の博物誌――異世界の姿と暮らし、分けきれない人々の記録
最新エピソード掲載日:2026/10/13
人の姿を知ることと、その人を知ることは、同じだろうか。
汎種、獣種、岩種、森種、水種、天種、冥種。そして、神に連なる者。
さまざまな姿の人々が暮らす世界エルデーンを、博物学者カーラ・ロ・エステンは歩いてきた。
獣の爪で荷を担ぐ女。春の堤で石を確かめる老人。去った者の留守を預かる森の村。明日の雨を告げる子ども。
その手を写し、言葉を聞き、食卓や仕事、婚姻や葬りのことを書き留める。同じ姿でも、暮らしは土地によって違う。世間で語られる性質が、目の前の一人に当てはまるとも限らない。
汎種の父と森種の母を持つカーラ自身もまた、どちらの種かと問われ続けてきた。
師が遺した未完の分類と、旅先で出会った人々。そのあいだを行き来するうちに、彼女は、自分の記録が誰にどう読まれるのかを考え始める。
人を知るための書物が、人を探し出すための名簿になってしまうとしたら。
これは、異世界の一人の博物学者が綴った、姿と暮らしの観察記。
人々を分けて書きながら、その区分に収まらない一人ひとりを見つめる、静かなファンタジー。
汎種、獣種、岩種、森種、水種、天種、冥種。そして、神に連なる者。
さまざまな姿の人々が暮らす世界エルデーンを、博物学者カーラ・ロ・エステンは歩いてきた。
獣の爪で荷を担ぐ女。春の堤で石を確かめる老人。去った者の留守を預かる森の村。明日の雨を告げる子ども。
その手を写し、言葉を聞き、食卓や仕事、婚姻や葬りのことを書き留める。同じ姿でも、暮らしは土地によって違う。世間で語られる性質が、目の前の一人に当てはまるとも限らない。
汎種の父と森種の母を持つカーラ自身もまた、どちらの種かと問われ続けてきた。
師が遺した未完の分類と、旅先で出会った人々。そのあいだを行き来するうちに、彼女は、自分の記録が誰にどう読まれるのかを考え始める。
人を知るための書物が、人を探し出すための名簿になってしまうとしたら。
これは、異世界の一人の博物学者が綴った、姿と暮らしの観察記。
人々を分けて書きながら、その区分に収まらない一人ひとりを見つめる、静かなファンタジー。
序 人を分けるということ
2026/10/09 13:00
第1章 人はどこから来たか
2026/10/10 13:00
第2章 汎種
2026/10/11 13:00
第3章 獣種
2026/10/12 13:00
第4章 岩種
2026/10/13 13:00